写真は、「デジタル岡山大百科」
に津山だんじりの情報が収録・
公開されたことを伝える山陽新聞
(08/10/16 夕刊7面)
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津山だんじり保存会館では、岡山県指定重要無形民俗文化財に指定された「津山だんじり」だけでなく、昭和に入り新造された山車も含めた「津山まつり」の現在を資料として残したいと考え活動を続けてきました。
文化財指定を受けているだんじりだけではなく、津山市内にあるすべてのだんじり・山車が、津山の祭り文化を形成していると考えます。だんじりに子供を乗せてやりたいという親心から現在も津山市内では、数多くの山車が新造されています。そして、その山車に乗った子供たちや山車を曳いた大人のたくさんの思い出が刻まれているはずです。
徳守神社、大隅神社の祭りの様子は町奉行日記などから、現在も当時をうかがい知ることができます。ところが現在は文化財指定のだんじり以外は、公の記録として残し受け継いでいく機関すらありません。
例えば運悪く町内人口の減少や保存状況などからその山車が次代に受け継がれなかった場合、その山車の記録は公に残ることがなく、祭りの歴史から消え去っていくことになります。すでに大隅神社の東野介代や徳守神社の西新座東など昭和50年代まで津山まつりに参加していた山車がどのようなものであったか、東野介代や西新座東などの町名でさえ公の記録としては残っていません。しかし300年前の津山城下の祭りはどの町がどのようなことをしたのかまで津山藩などが残した資料から分かるのです。その恩恵もあって、当サイトで津山まつりの歴史を紹介することができます。
従って当サイトの情報も公な記録として残す必要性を感じていたところ、岡山県立図書館が郷土情報を収集し公開している「デジタル岡山大百科」に登録され、永続的な記録・情報として公開することが決定し公開が開始されました。
まずは、県の重文指定を受けている津山だんじり28臺と、津山築城400年時点で津山まつり(大隅、徳守、高野神社)に出動可能なすべての町内の山車を「津山まつりに参加するだんじりの紹介」というタイトルで「デジタル岡山大百科」内で検索・閲覧可能となっています。
今後は、津山まつりだけではなく、津山市内にある山車も順次登録していきたいと計画しています。
津山市内の山車を保有する町内の関係者の皆様の情報提供をお待ちしております。
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